2010年 03月 09日
人間の命というモノはちっぽけなモノで
それをヒトの力で、どうこうできるモノではない
勢いよく燃えている命を無理に消そうとすると
必ず神の制裁を受けることになる
また、消えゆく炎を再び燃え上がらせようと
薪をくべ
息を吹いても
消えてしまう運命の炎は
二度とボクらを明るく照らすことは無い
やがて焼けぼっくいの弾ける音を聴きながら
そんな命を見守ることしか
ボクにできることはない
時には、そんな炎を見かねて水をかけたくなるかもしれない
踏みつぶして消し去ってしまいたくなることもある
でも
最後まで
炎がすべて消え去り
立ち登る白い煙が透き通った空気と同化するまで
ただ眺めていることしかできない無力な自分に
耐え続けることが
消えゆく炎への誠実な態度なのだと思う
真っ直ぐに向き合うことは
きっと
ボク自身の終演の時まで
心の拠り所となってくれることだろう
命の消えゆく景色は、線香花火のようだ
線香花火のショウタイムは短いけれど
その余韻によって永遠の時間を得ることができる
パチパチと優しい閃光を発してボクらを楽しませてくれたあと
こよりにぶら下がった楕円形の赤い玉を
いつまでも、いつまでも、、、、眺め続ける
命の時間割は誰にも知らされていない
幕は突然引かれることもある
また、それを予感することもある
いつ終わるかわからない人生劇場を
精一杯演じるのもよい
思う存分観賞するのもよいだろう
肝心なのは全力で生きることなのだと思う
目を閉じて
命の余韻に浸ることができる日が
いつか来るのだろうか
もっと、もっと
ずっと、ずっと
名残惜しいボクの気をよそに
…命はそっと消えゆく



